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IoTによるニーズ変化で、

欧州の中古装置産業にあつまる注目。

欧州地区SEMI中古装置グループ(SEA)共同会長/memsstar会長

ピーター・コノック

 

進歩を続ける最先端テクノロジーに向かうトレンドから、数限りないアプリケーションベースのデバイスの量産へ。新しい方向へと転換した欧州に、大きなチャンスが訪れています。欧州は主要な市場分野で世界をリードしており、その代表が車載半導体とヘルスケアですが、この2つ以外の分野でも開発と成長が急速に進んでいます。欧州が保有するテクノロジーと製造スキルがこうした新市場の要求を満たしていますが、一方でここではコスト効率が非常に重要になり、そこで中古装置と関連サービスが活躍する場が広がっているのです。

中古装置がInternet of Everythingを実現する

ムーアの法則が最先端デバイスの製造をこれからもけん引していくと考えられますが、一方で、広がり続けるMore-than-Moore市場が爆発的成長の準備を整えています。あらゆる指標が、大幅に増加するセンサーからのデータ通信をサポートするアプリケーションが、大きく成長することを示しています。こうしたアプリケーションに使用されるデバイスは、シンプルなセンサーから複雑なパッケージまで幅広くありますが、そのほとんどは、最先端ではないテクノロジーレベルの装置で製造可能です。

この製造装置は多くの場合、再生と転用が求められますが、半導体にとっては、保有する減価償却済みの装置を活用して、必要に応じて装置を追加し、求められるプロセスに合わせこむことが、低コストで可能となります。通常、古い装置は、最新式の製造コントロールと、新しいテストやパッケージング機能のサポートが必要となります。

SEMIの市場調査によると、IoTで使用されるデバイスやセンサーなどの半導体製品の製造では、レガシーファブへの投資が活発になっており、業界全体の生産能力の一定の部分を依然として占めています。

  • 150mmおよび200mmファブ生産能力は全生産能力の約40%を占める
  • 200mmファブ生産能力は、ファウンドリの投資により、2012年から2016年の間に7%程度上昇する
  • モビリティ、センシング、IoTに関連した新しいアプリケーションが200mmファブの活用機会を創出する

IOT Potential

SEMIの中古装置市場レポートによると、2013年に前工程ファブ装置に支出された270億米ドル、そして2014年に支出された310億米ドルのうち、中古装置に投資された金額はおよそ5%にあたる年額15億米ドルが支払われました。2014年の200mmファブへの投資は、大手ファウンドリとIDMによるもので、中古200mm装置への支出は45%増加しています。

200mm wafers

活力あふれるプロフェッショナルな欧州中古装置業界の確立へ

中古装置は今後、欧州で半導体を製造・開発するほとんどの企業にとって、その戦略の少なくとも一部にはなってゆくでしょう。多くの企業にとって、その製造競争力を高めるためには必須のものとなるのです。中古装置業界が半導体メーカーにとって戦略的な重要度を高めるなかで、中古装置のサプライチェーンが高品質な装置、サポート、サービスを確実に供給する体制をつくり、急速に展開する消費者ニーズに対応可能とすることが不可欠となります。サプライチェーンに共通する課題としては次のものがあります。

  • 欧州全域にわたる、中古装置のユーザーとサプライヤーの協力。 どんな協力が必要か?
  • 欧州域内に設置されている中古装置のサポートに必要十分なエンジニアリング資源の確保
  • 部品採り用装置や重要部品の不足による中古装置使用の制限。そのソリューションは?

中古装置(SEA)グループについて

欧州地区のSecondary Equipment and Application(SEA)グループは、次の活動をおこなっています。

  • 市場知識の向上
  • 関係するカスタマ、サプライヤ、団体のネットワークづくり
  • 中古装置の品質基準づくり
  • エンジニアリング資源開発の促進
  • 欧州中古装置業界が直面する課題と、関係プロジェクト活動の理解(RoHS2他のEU法規制の影響等)

(初出 SEMI Global Update 2015年9月号)

 

SEMICON Japan 2015は中古装置市場にスポットライトをあてます

12月16日~18日に東京ビッグサイトで開催されるSEMICON Japan 2015では、関心の高まる中古市場にむけた展示およびセミナーを実施し、その最新トレンドを提供します。

また、中古市場成長のひとつの背景となるIoT産業の動向についても、SEMICON Japanは今後の業界のドライバーとして、特別展や数々のセッションでとりあげます。詳細はWORLD OF IOT特設ページをご覧ください。