<ご参考資料>米国カリフォルニア州で2018年1月29日(現地時間)に発表されたプレスリリースの翻訳です。
エレクトロニクス製造における人材獲得は重大問題
「早急に協力した行動を起こさなければ、業界の成長を自ら限定することに」
SEMI(本部:米国カリフォルニア州ミルピタス)は、1月29日(米国時間)、半導体業界の人材獲得問題を乗り越えるための緊急な行動要請を発信しました。2000社を超えるSEMI会員企業の代表者に向けた手紙の中で、SEMIのプレジデント兼CEO Ajit Manocha(アジット・マノチャ)は、共に行動し、人材を引き付け、業界の成長を活性化するために欠かせない労働力を開発することの重要性を呼びかけました。
新たな人材の獲得は、全ての半導体業界の記録を打ち破った旺盛な成長を持続するための鍵となります。SEMIが先週米国カリフォルニア州で開催したIndustry Strategy Symposium(ISS)では、半導体デバイスの売り上げが22%急増し4500億ドルに迫ったことが報告されました。半導体製造装置の売り上げは36%増加し、材料の売り上げと合わせると1040億ドルを上回りました。2018年の半導体デバイスの売り上げは7%の増加、半導体製造装置の売り上げは11%以上の増加が予測されています。
マノチャは次のように述べています。「才能ある人材を獲得することは、すでに危機的状況を迎えています。シリコンバレーだけでも、SEMI会員企業は何千人規模もの人材不足を抱えています。世界的な不足は1万人以上になるでしょう。志願者を引き付け、人材を世界的に開発することは、イノベーションと成長を持続するために不可欠です。早急に協力した行動を起こさなければ、業界の成長を自ら限定してしまうことになるでしょう」
SEMIは、地域性やダイバーシティ、必要な技能などを網羅した、様々な人材を引き付け獲得するための包括的なロードマップを開発しました。マノチャの手紙は、SEMI会員の代表者に向けて、全世界にわたるSEMI会員へ人材の供給が途絶えることのないようにするため、共有の人材開発ロードマップを支持することを求めるものです。人材開発は、SEMIが計画するSEMI 2.0の柱となります。SEMI 2.0の概要については、最新の記事「この好況を持続させるために何をすべきか」をご参照ください(http://www.semi.org/jp/node/80856)。
人材開発活動のひとつとして、SEMIは17年以上前から、STEM(科学、技術、工学、数学)教育を基礎とする進路を高校生に推奨する教育プログラムを提供しています。この受賞歴のあるHigh Tech Uプログラムを通して、SEMIは6千人以上の高校生を、米国の11州と9つの国におけるSEMI会員企業の事業所に招きました。このプログラムに参加した高校生の内、70%以上がSTEMに関わる教育およびキャリアへと進んでいます。
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