Report 1
SEMICON Japan 2018を振り返って
新時代到来を予感!半導体製造からエレクトロニクス製造サプライチェーンへ
2018年12月19日
12月12日~14日に東京ビッグサイトで開催されたSEMICON Japan。今年は、新しい時代に向け、サプライチェーンの広がりを感じさせるイベントとなりました。
スーパーサイクルの波に乗り、好調を続ける半導体産業。その好調さを反映し、727企業/団体が出展、出展小間数は2013年以降、最大規模となる1,881小間となりました。
最新技術が惜しみなく披露され、会場は人で埋め尽くされました。
- 出展者数: 727 (昨年 752)
- 出展小間数: 1,881 (昨年 1,760)
- 来場者数*: 52,865 (昨年 67,613) *日毎の入場登録者と出展者を含む延べ人数
※来場者数の集計方法は本年よりセミナー受講者の参入方法などをより厳格化する改善をいたしました。
12/13(水) | 12/14(木) | 12/15(金) | 合計 |
---|---|---|---|
17,632 | 18,398 | 16,835 | 52,865 |
ハイライト1:新時代の幕開けを感じさせるオープニング
開会式ではこれまでのセレモニー的スタイルを一新、メディアアートのトップランナーであるライゾマティクスとダンスカンパニーELEVENPLAYによるオープニングパフォーマンスで開幕。先進的なテクノロジーを扱うイベントとして鮮烈な印象を残しました。
ハイライト2:新時代に向け、エレクトロニクス製造サプライチェーンの広がりを体感
今年も、半導体製造、材料関係の最新技術が展示され、どのブースも大盛況。いたるところで熱心な議論が繰り広げられていました。また、エレクトロニクス製造サプライチェーンの広がりを示した展示ゾーン「SMART Applicationsゾーン」では87の企業/団体が出展しました。IoTとスポーツの融合をテーマにした「SPORTS×IoT」や、最新のロボット技術を展示した「ROBOT SQUARE」などイノベーションを体感できる内容になりました。
ハイライト3:業界リーダーが語る、最新ビジネス・テクノロジーを1万人超が聴講
会議棟のSuperTHEATER、展示会場のTechSTAGE、TechSPOTにて連日、業界のキーパーソンが登壇、3日間で150のプログラムを実施し、延べ10,884名にご参加いただきました。
SuperTHEATERでは、IoT化で新たに創出される市場の動向など、8つのテーマについてデバイスメーカーや自動車メーカーなど各業界のグローバルエグゼクティブが講演。TechSTAGEでは、SEMIテクノロジーシンポジウムの13のセッションに加え、スマート時代を担うリーディング企業、市場アナリスト、コンソーシアムなど、さまざまなエキスパートによる招待講演が行われました。
なお、TechSTAGEでは今回、はじめて自動翻訳アプリUDトークを導入、スマホで手軽に講演内容の字幕表示ができたことで、使い勝手がよいと高評価を得ています。
ハイライト4:企業・学生とも昨年を上回る「MIRAI GAKKO」
本年3回目の開催となる、未来を担う若者のためのプログラム「MIRAI GAKKO」も昨年を上回る企業、学生に参加いただきました。例年、熱心にメモをとりながらセミナーを聴講する方が多くみられますが、今年は参加企業の若手社員と積極的にコミュニケーションをとっている姿が会場内のあちこちで散見されました。
SEMIでは、産業界の課題である人材育成プログラムとして今後、ますます強化し取り組んで参ります。
ハイライト5:22社が独創的な製品・サービスを披露「INNOVATION VILLAGE」
スタートアップと投資家や企業を結びつけるイベント「INNOVATION VILLAGE」では、今年22社のスタートアップ企業が参加、各企業の製品やサービスを展示いたしました。会場内のステージにて各社8分間のプレゼンテーション(ピッチ)を実施、各社ともステージの上から共同開発や販売提携先を募るべく積極アプローチを図っていました。
また、交流の場として、ピッチの後に行われたレセプションでは、参加者とスタートアップ企業に加え、SMART Applicationsゾーンの出展者の方々に参加いただき、相互交流を深めていただきました。
ハイライト6:世界の工場に向けて最新情報を発信「SEMIスタンダード」
SEMIは1976年以来950以上のグローバルスタンダードを開発してきました。
800億ドルに達する工場建設、1日24時間365日、高精度・高品質の製品製造を現実のものとするSEMIスタンダード。その存在を多くの方々に知っていただくため今年は展示会場にSEMI Standardsブースを設置、またTechStageでは、最新トピックスにフォーカスしたセッションも開催しました。立ち見が出るほど多くの方にご聴講いただき、関心の高さを伺うことができました。