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中国がウェーハ生産能力の成長率で世界をリード

 

SEMI市場調査統計部門ディレクター
クラーク・ツェン

2019年2月12日

 

中国のファブ生産能力拡大が加速

 中国は、強力な半導体サプライチェーンを自国で完結させる決意のもと、2017年から2020年にかけて世界のどの地域よりも多くの新規(前工程)ファブ計画を進行させています。その結果、中国のファウンダリおよびメモリーのファブ生産能力は、国内および外国資本の投下によって大きく加速をしています。中国のファブ生産能力は、2015年から2020年までの間に年平均12%の成長を続け、当初月産230万枚(200mm換算)であった生産能力が、400万枚まで増加するとSEMIは予測しています。

中国といえば半導体パッケージング能力で名を馳せていましたが、現在では注力する分野を前工程ファブといくつかの重要材料にシフトさせています。2018年には、中国のファブ投資は台湾を抜いて、半導体製造装置投資額では韓国に次ぐ世界第2位となりました。

しかし、現在の中国の半導体生産能力拡大には強い逆風が吹いています。その最も大きなものが、シリコンウェーハの過去2年にわたる供給不足です。ウェーハ市場は上位5社で売上の90%を寡占しており、世界の生産量をコントロールしているのです。こうした状況に対処すべく、中国の中央および地方政府は、国内のシリコンウェーハサプライチェーン発展を重点事項とし、複数のシリコンウェーハ製造計画に資金を提供しています。

 

SEMIが今年1月に発行した「中国半導体シリコンウェーハアウトルックレポート」によると、中国のシリコンウェーハサプライヤーが提供可能なウェーハ口径は150mm以下に限定されています。中国は200mm/300mmウェーハの製造技術ならびに生産能力で遅れをとっていますが、国内の旺盛な需要と政策支援によって、大口径シリコンウェーハの製造が後押しされており、既にいくつかの中国サプライヤーが、大口径ウェーハ製造の重要な技術的マイルストーンを達成しています。

とはいえ、新興サプライヤーが大口径シリコンウェーハ市場からの要求に量的に対応できるまでには何年もかかるでしょう。各社の計画や発表によると、2020年末までに中国の200mmウェーハ供給能力は月産130万枚に達し、若干の供給過剰を引き起こすことが考えられます。300mmの2020年末の供給のウニョクは月産75万枚がみこまれます。

中国の装置サプライヤーも、結晶成長炉を中心に300mmウェーハ製造にむけた投資を進めており、中国装置サプライヤーによるウェーハ製造装置は、検査装置を除けば、ほぼそろいつつあります。

中国シリコンウェーハサプライヤーの生産能力は、海外サプライヤーに依然として後れをとっているものの、国内の製造エコシステムは成熟しつつあります。この分野の成長は、大きな国内需要と政策支援によって加速してゆくでしょう。

中国半導体シリコンウェーハアウトルックレポートについて

SEMI中国半導体シリコンウェーハアウトルックレポートは、中国シリコンウェーハサプライチェーンの最新状況を提供いたします。これには、中国シリコン製造企業、ポリシリコン企業、シリコンウェーハ関係装置企業に加え、中国政府の政策や資金提供のシリコンウェーハサプライチェーンとの関係の情報が含まれます。30ページのレポートに、40の図表および業界マップを収録し、さらに、レポートで使用したデータを収録したExcelファイルを提供します。詳細については、こちらのWebページをご覧いただくか、SEMIジャパン カスタマーサービス(jcustomer@semi.org)にご連絡ください。