downloadGroupGroupnoun_press release_995423_000000 copyGroupnoun_Feed_96767_000000Group 19noun_pictures_1817522_000000Member company iconResource item iconStore item iconGroup 19Group 19noun_Photo_2085192_000000 Copynoun_presentation_2096081_000000Group 19Group Copy 7noun_webinar_692730_000000Path
メインコンテンツに移動

SEMICON Japan2019を振り返って

2019年12月24日

図1

12月11日~13日に東京ビッグサイトで開催されたSEMICON Japan 2019。「次代のコアになる」というテーマを掲げ、若い力と共に新しい半導体業界を築いていく未来を感じさせるイベントとなりました。今年は「SMART Transportation」や「SMART Manufacturing」などのエリアを設け、スマート化が進む時代を反映する演出を施しました。最新技術が一堂に会した会場は人で埋め尽くされ、連日大盛況となりました。

  • 出展者数:695(昨年727)
  • 出展小間数:1,713(昨年1,881)
  • 延べ来場者数:51,109(昨年52,865)
  • 来場者数:22,064(昨年25,466)

※延べ来場者数の日別の状況は以下になります。

12/11(水)12/12(木)12/13(金)合計
16,92817,96516,21651,109

 

ARと融合した新時代を感じさせるオープニング

開会式では、AR技術を駆使したさまざまな仕掛けを披露しました。冒頭では、開会の辞を述べるSEMIジャパン代表の浜島雅彦と恐竜やSEMIのロゴが融合。今回は、松本経済産業副大臣にご出席いただき、祝辞をいただきました。また、締めくくりには、SEMIプレジデント兼CEOのアジット・マノチャらとともにARによるテープカットを行いました。

写真:開会式1

写真:開会式2

「クルマと工場のスマート化」がテーマのSMART Applicationsゾーン

SMART Applicationsゾーンでは、「SMART Manufacturing」と「SMART Transportation」の2つにフォーカスし、それぞれのエリアを設けました。SMART Transportationエリア内の「自動運転パビリオン」では、オープンソースソフトウェアの自動運転ソフトを搭載した自動車が披露されました。SMART Manufacturingエリアでは、ARやVRを活用した半導体工場の製造ラインの「見える化」を体験できるゾーンが登場。また、昨年も出展した「ミニマルファブ」のエリアでは、今年は「つながる」デモを実施。Applicationsゾーンの別エリアや九州の工場と通信でつなぐ遠隔操作の実演に注目が集まりました。

写真:SMART Applicationsゾーン 自動運転パビリオン

写真:SMART Applicationsゾーン  AR

相次ぐ災害に備える事業継続計画(BCP)

自然災害や大火災などの緊急事態に備えて、半導体製造サプライチェーンが相互に連携し、供給を継続するためのBCP。今年のSEMICON Japanでは、BCPについての工夫を凝らした展示とセミナーを設けました。BCPエリアでひときわ人気を集めていたのは、最大震度7の地震を体験できるTHKの「免震体験車」。免震装置の有無により地震の揺れがどれほど違うかを体験した来場者からは驚きの声が漏れていました。

自然災害や大火災などの緊急事態に備えて、半導体製造サプライチェーンが相互に連携し、供給を継続するためのBCP。今年のSEMICON Japanでは、BCPについての工夫を凝らした展示とセミナーを設けました。BCPエリアでひときわ人気を集めていたのは、最大震度7の地震を体験できるTHKの「免震体験車」。免震装置の有無により地震の揺れがどれほど違うかを体験した来場者からは驚きの声が漏れていました。

写真:BCPエリア 免震体験車

セミナーでは、被災企業が実体験やそれにより得た教訓について講演を行いました。また、災害に対する平常時からの備えの重要性についてのディスカッションも併せて実施しました。2016年4月の熊本震災に見舞われた熊本TECのTEC長を務める慶児幸秀氏は、被災から復旧に至るまでの過程を動画や写真とともに共有してくださいました。復旧作業もさることながら、最も困難だったのは、復旧作業中の食事の準備や修理業者の宿泊施設の確保だと話されていました。

 

次世代を担う人材育成のための「SMART WORKFORCE」

今回のSEMICON Japanでは、出展者から若手社員が参加する3日間集中プログラム「TECH CAMP」や大学による研究・開発展示「アカデミア」、高専生による研究展示「THE 高専」といった次世代の人材育成のためのプログラムについて、より力を入れて実施しました。TECH CAMPでは、新たなイノベーションビジネスを打ち出すプレゼンが5チームによって行われ、審査員賞やユニーク賞などの各賞が選ばれました。最優秀賞を受賞したのは、「感覚を感覚として伝える技術」について発表したEチームでした。この技術は、例えば、長嶋茂雄氏がバッティングをした時に着用していたジャケットを別の人物が着ると、ジャケットが長嶋氏の感覚を記憶し、それを着た人物も長嶋氏のようにスイングができるようになるという、本当に実現したら画期的なものでした。

写真:SMART WORKFORCE TECH CAMPハッカソン発表会

 

開放的な空間での数々のセッション

西展示棟アトリウムに設置された「SEMICON Japan ARENA」では、オープンスペースならではの開放的な雰囲気の中、全9つのセッションを行いました。そのうちの1つである「みらいビジョンフォーラム」は、「テクノロジーと身体の未来2.0」をテーマに、遠隔コミュニケーション用ロボット「OriHime(オリヒメ)」やドローンの最先端技術と活用事例などが紹介されました。登壇者が若い世代だったこともあり、エネルギッシュで活気溢れるイベントとなりました。

写真:SEMICON Japan ARENA みらいビジョンフォーラム

今年のSEMICON Japanを振り返って

昨年までは東京ビッグサイト東展示棟で開催していたSEMICON Japanですが、今年は2020年オリンピック・パラリンピック開催の関係で、西・南展示棟および会議棟での開催となりました。そのため、会場の入口にあたる西展示棟中央のアトリウムにメインステージのSuperTHEATERが設けました。メインステージがオープンスペースになるのは初めてでしたが、結果的にこの新たな試みは多くの方から好評を頂きました。

SEMICON Japanは世界を牽引する日本の半導体材料や製造装置を提供する企業が自らの技術力をアピールする場ですが、ここ数年は半導体によって何ができるのかに焦点を当てたアプリケーションと絡めた展示やセミナー企画を設けています。半導体だけでなく、関連するエレクトロニクス製造サプライチェーン全体に向けて、川上から川下までの情報を広く発信できる場となりました。