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シリコン再生ウェーハ市場は2013年に14%成長

SEMI市場調査統計部門
シニアマーケットアナリストマネージャー
ローラ・チャムネス

再生ウェーハの世界市場についてSEMIは、2013年は4億6,000万ドルと推定し、2015年には4億9,300万ドルになると予測しています。2013年のウェーハ再生は、金額、枚数ともに13%成長し、その内、300mmウェーハは、金額ベースで72%、数量ベースで48%を占めました。

昨年は再生ウェーハの数量が大幅に増加しましたが、それでもウェーハ再生メーカー各社は、いくつもの問題をかかえています。現在の需給バランスの維持、プライムテストウェーハの安定確保、そして価格が低迷するなかで450mmを含めた最新の再生設備への資金調達といった問題です。

量的成長に限定すると、過去6年間のウェーハの出荷面積(百万平方インチ)は、半導体出荷数と相似した推移をしており、再生ウェーハもこれの動きと一致しています。しかし、2013年には乖離がみられました。半導体出荷数は5%増加したのに対し、シリコンウェーハの出荷面積の増加は1%を下回りましたが、再生ウェーハはその間に20%増加しました。

デバイスのシュリンクおよび在庫管理の厳格化が、その理由の一部とはなりますが、複数のウェーハ再生メーカーは、顧客の多くが、再生テストウェーハの数を増やし、またライン数を減らすなどして、バージンテストウェーハを削減していると指摘しました。2013年の再生ウェーハの成長は例外的なものであり、再生ウェーハ面積の年成長率は、バージンウェーハと同様の成長水準に戻ることが予測されます。

出所: WSTS, February 2014; SEMI, January 2014

SEMIの調査では、日本の再生ウェーハ市場が、ウェーハ枚数では世界最大となっています。保有する半導体生産設備量と、ウェーハ再生メーカーの国内で占める重要なポジションがその理由です。しかし、台湾は、ファウンドリと圧倒的な300mm生産量により、金額ベースでは2013年に日本を追い抜きました。

2013年シリコン再生市場の地域別金額シェア

出所: SEMI, January 2014

日系の再生メーカー各社が、世界市場を売上高50%以上のシェアで圧倒している状況に変わりはありません。世界市場の62%は国内メーカーによって供給されています。この割合は2012年の70%から減少しており、日系メーカーが円安を背景にして、2013年に海外セールスを拡大しました。2013年の再生能力については、日系メーカーが200mmおよび300mmの大口径ウェーハ再生能力の43%を占め、アジア太平洋地域のメーカーは、26%となっています。大口径ウェーハの残りの生産能力は、欧州ならび北米メーカーが提供するものとなります。2013年の生産能力の前年比成長率は、200mmが17%だったのに対し、300mmは22%でした。

シリコン再生ウェーハ市場の成長率は、ウェーハ投入数およびファウンドリの稼働率と密接に関連します。半導体産業が今年から来年にかけてプラス成長するとの予測を前提にすると、シリコン再生市場も、需給バランスに問題がなければ、同様の成長を享受することとなるでしょう。

SEMIが先ごろ発行したシリコン再生ウェーハレポート(Silicon Reclaim Wafer Characterization Summary)は、2013年の半導体向けシリコンウェーハ再生市場の詳細と、2015年までの予測をご提供します。世界市場は、北米、日本、欧州、韓国、台湾、中国、その他地域の7地域に分けてカバーされます。推定される再生ウェーハの市場は、装置産業向けとIC製造産業向けの両方が含まれます。地域の再生価格および再生能力も考察されます。レポートの詳細はこちらをご覧ください:
http://www.semi.org/jp/Store/MarketInformation/P044594

(初出 SEMI Global Update 2014年2月版)