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2021-07-15

半導体製造装置電源サブシステムの収益が急拡大

半導体製造装置の電源およびガスサブシステムの2016年~2021年の年間成長率(GAGR)が、23%を達成する見込みです。これはクリティカルサブシステム業界平均の16.4%を大きく上回るものです。

電源およびガスサブシステムは、半導体製造装置のクリティカルサブシステムのコスト全体の約13%を占めており、2016年の9.8%から大幅に増加しています。この成長の原動力として以下があげられます:

  • 半導体製造における真空度の高まり
  • チャンバーあたりのRF電源サブシステム平均使用数の増加
  • サブシステムの高出力化に伴う価格上昇
  • 一般的に高額な高周波電源サブシステムの使用

 

VLSI Chart 1

 

多重露光や3D NANDの量産化により、成膜・エッチングの工程数が大幅に増加しました。3D NANDの場合ですと、エッチングプロセスが長時間化、困難化することで、より広範囲にわたる電源ソリューションが必要となります。

興味深いことに、電源サブシステムを装置タイプ別に分析すると、電源サブシステムの大部分(70%)がエッチング装置に使用され、蒸着装置には30%しか使用されていません。この違いは、繊細なエッチングプロセスでは、装置ごとに複数のRF電源が必要になるという事実から説明できます。一方の蒸着は、必ずしもプラズマ用電源を必要としない、熱蒸着プロセス等の装置もあります。

 

VLSI Chart 2

 

電源サブシステム分野は過去5年間で驚異的な成長を遂げましたが、今後2026年に向けては成長率が大幅に減速することが予想されます。2D NANDから3D NANDへの移行が完了した現在、真空/プラズマプロセスの成長スピードは他の機器市場と足並みを揃えると考えられるからです。また、EUVの導入により、真空装置の需要は緩和するでしょう。

しかし、長期的には、デバイスの密度や性能を向上させるためには、EUVと多重露光の併用が依然として必要となるでしょう。電源・ガスサブシステムの今後の成長傾向は、クリティカルサブシステムの業界平均(3.9%)をわずかに上回り、2026年までのCAGRは約6.3%と予測しています。

本稿のデータは、VLSI ResearchのCritical Subsystemsレポート(2021年6月)に基づいています。詳細については、VLSI Researchのウェブサイトをご覧ください。

John WestはVLSI Research Europeのマネージングディレクターです。