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2021-12-27

2021年度Phil Kaufman賞受賞者にCadenceのAnirudh Devgan博士を選出

2021年度のPhil Kaufman賞の受賞者にCadence Design Systems, Inc.のプレジデント兼CEOであるAnirudh Devgan博士が選出されました。Phil Kaufman賞は、SEMI技術コミュニティのElectronic System Design Alliance(ESD Alliance)ならびにIEEE Council on Electronic Design Automation(CEDA)が主催しており、Devgan博士の授賞式ならびに晩餐会は2022年3月10日(木)にサンノゼ市のThe GlassHouseで執り行われます。

Devgan博士は電子設計自動化(EDA)への幅広い貢献が評価され、今回の受賞となりました。並列・分散コンピューティングの第一人者として著名な博士は、回路シミュレーションから統計設計・最適化、物理設計・サインオフ、検証・ハードウェアプラットフォーム、システム設計・解析に至る幅広い分野に影響を与えています。また、アルゴリズムの開発だけでなく、商用ソリューションの市場投入に成功し、業界全体で広く顧客から採用されるなど、画期的な貢献をしています。

Devgan博士を推薦したCadence前CEO・現会長のLip-Bu Tan氏は、「Anirudhは、広く認められた優れた研究、素晴らしいビジネスへの影響力と業績、そしてEDA業界における卓越したリーダーシップを兼ね備えた稀に見る人物です。カーネギーメロン大学、IBM、Magma、Cadenceにまたがるキャリアにおける総合的な貢献は、業界を大きく前進させました」と述べています。

Cadenceの創業者でPhil Kaufman賞受賞者でもあるAlberto Sangiovanni Vincentelliカリフォルニア大学バークレイ校教授は、「Anirudhとは、彼がIBMに入社した当初から20年以上の付き合いがあり、彼の華々しいキャリアを近くで見てきました。EDA業界において、大胆なビジョンと深い技術的ノウハウ、そして優れたリーダーシップと組織力を併せ持つ彼のような人物をわたしは他に知りません。この類まれな能力により、AnirudhはEDAのような成熟分野で常に革新を続け、ビジネスを変革する結果をもたらす画期的な製品を次々と市場に送り出すことができたのです」と述べています。

ESD Alliance会長のArm Holdings CEOのSimon Segars氏は、次のように述べています。「ESD Allianceを代表して、Anirudhの受賞をお祝いしたいと思います。技術革新への彼の貢献は、EDA業界を現代の並列処理とクラウドコンピューティングの時代に導く基礎となりました。Anirudhの業界への影響は良く知られており、この著名な栄誉で祝福されることとなりました。」

 

2021年度Phil Kaufman賞受賞者 Anirudh Devgan博士について

Devgan博士は2012年にCadenceに入社し、2017年にプレジデントへ、2021年8月に取締役会メンバーへ就任しました。2021年12月15日よりCadenceのCEOに就任しています。

Devgan博士は、1994年にIBM Research(トーマス・J・ワトソン研究所)でキャリアをスタートさせました。IBMでは、EDAアルゴリズムと設計最適化技術に関する研究は、同社が1990年代から2000年代にかけて、高性能マイクロプロセッサとサーバ設計においてリーダーシップをとることに貢献しました。2005年にMagma Design Automationに入社し、エグゼクティブマネジメントチームの主要メンバーおよびカスタムデザインビジネスユニットのジェネラルマネージャとして活躍。回路シミュレーション、アナログ・ミックスドシグナル設計、フィジカル検証、ライブラリ特性評価、3D抽出などの分野で複数の新製品を立ち上げ、市場に送り出しました。これらの製品は、多くの顧客に採用され、業績面でも成功を収めました。

Cadenceでは、卓越した技術を先導し、製品ラインの再構築と刷新を推進しました。特に、デジタルおよびサインオフ・ツール群全体と、機能および混合信号シミュレーション・ソリューションの再構築を担当しました。Devgan博士は、Cadenceのインテリジェント・システム・デザイン戦略を確立し、クラウド、人工知能(AI)、機械学習(ML)、システム・イノベーションにおける画期的な進歩を推進しています。Devgan博士のリーダーシップと貢献により、Cadenceは大きく変化し、その売上、収益性、時価総額を大幅に向上させるとともに、同社のソリューションの顧客や市場での採用率を全体的に向上させています。

また、Design Automation Conference (DAC) や International Conference on Computer Aided Design (ICCAD) など、この分野の主要カンファレンスの最優秀論文賞を受賞。IEEEフェローであり、27件の米国特許を持ち、一流の専門誌や学会で多数の研究論文を発表しています。Devgan博士はインド工科大学デリー校で電気工学の技術学士号を、カーネギーメロン大学で電気・コンピュータ工学の理学修士号と博士号を取得しました。

 

Phil Kaufman賞について

Phil Kaufman賞は、技術革新、教育・指導、ビジネスまたは業界のリーダーシップを通じて、電子システム設計の分野に明白な影響を与えた個人を表彰するものです。この賞は、革新的な技術を商業ビジネスに転換し、電子設計者に利益をもたらした業界のパイオニアである故Phil Kaufman氏を記念して設立されました。前回2019年度の受賞者は、ペンシルバニア州立大学コンピューターサイエンス・エンジニアリング学部のEvan Pugh教授ならびにA・ロバート・ノール工学名誉教授であるMary Jane Irwin博士です。2020年度はCOVID-19の流行により、本賞の受賞選考はされませんでした。