downloadGroupGroupnoun_press release_995423_000000 copyGroupnoun_Feed_96767_000000Group 19noun_pictures_1817522_000000Member company iconResource item iconStore item iconGroup 19Group 19noun_Photo_2085192_000000 Copynoun_presentation_2096081_000000Group 19Group Copy 7noun_webinar_692730_000000Path
メインコンテンツに移動
2021-03-15

半導体産業のレジェンド、ビル・トビー氏の思い出

3月1日、半導体業界の模範的なリーダーであり、そのキャリアを通じて半導体業界に貢献してきたビル・トビー(Bill Tobey)氏が逝去され、半導体業界は真の伝説を失いました。

SEMIは、2006年にトビー氏のステッパーに関する功績を称え、Bob Graham Sales & Marketing Excellence賞を授与しました。氏が率いるチームは、DUV露光、電子ビーム、X線などの競合するソリューションでは、ムーアの法則を維持できないと見通していました。さらに重要なことは、初期のステッパーは他の製品に比べて価格が2倍であるのに、速度がかなり遅かったのですが、トビー氏には顧客を説得する情熱とマーケティング力が備わっていました。

Bill Tobeyトビー氏はその情熱をもって、ステッパーの開発にリソースをシフトし、顧客との連携を図る必要があるとGCAの経営陣を説き伏せました。私がAT&Tベル研究所でGCAのステッパーを使っていた当時に、氏が果たした重要な役割を思い出します。

Chip History Centerのバーチャルミュージアムでは、トビー氏のステッパーのコンセプトやBob Graham賞の受賞についての素晴らしいビデオインタビューが公開されています。

VLSIresearchのCEO兼会長であるDan Hutcheson氏は、トビー氏の影響について次のように述べています。「ビルの貢献がなければ、ムーアの法則は2ミクロンで止まっていたかもしれず、半導体とその応用製品の世界はもっと小さくなっていたでしょう。ビルが90歳を超えても貢献を続けられたのは、彼には他の人には見えたからではないでしょうか。世界中の企業から、最期まで声をかけられ続けたのですから。」

トビー氏の貢献は果てしなく大きなものです。氏はSEMI Industry Strategy Symposium(ISS)の委員会メンバーであり、その初期には委員長も務めました。ISSの任務を終えた後、氏はSEMI International Trade Partners Conference(ITPC)の委員となりました。また、SEMI East Coast諮問委員会の初期メンバーとして、この地域での業界会合の責任者でもありました。その他にも、業界を代表してSEMIの様々な活動に貢献されました。

トビー氏の訃報は葬儀社のホームページに掲載されています。

半導体業界で働く私たち全員が、ビル・トビー氏の思い出を称え、氏が築いてこられた基盤を継承しています。氏がキャリアを通じて示した情熱に、皆様が触発されることを願っています。また、トビー氏を知る方には、その思い出を他の人とも共有し、示された模範を伝え広げていただければと思います。

アジット・マノチャはSEMIのプレジデント兼CEOです。

 

原文はこちら:https://www.semi.org/en/blogs/semi-news/remembering-semiconductor-industry-legend-bill-tobey