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2021-02-09

職場の女性 ― 重要な分岐点

あなたが参加したオンライン会議や発信したグループメールに女性の同僚が含まれた場合、覚悟すべきことがあります。次回電話で連絡を取ろうとした時、彼女はいなくなっているかもしれません。McKinsey & CompanyLeanIn.orgによる調査「Women in the Workplace 2020」によると、米国では4人に1人の女性がCOVID-19によって仕事と生活の両立が困難になったことから、職場を離れるか、もっと楽な仕事に転職することを検討しており、アメリカの労働力から200万人の女性が失われる可能性があります。多くの女性が仕事を維持できなくなっているのは何故でしょうか?

まず、米国のあらゆる分野の労働力全体を考えてみましょう。パンデミックの影響を最も強く受けた産業は、女性と有色人種が多くを占めるヘルスケア、小売業、ホスピタリティ業(特にレストラン業)です。この2つのグループの人々は、驚異的な人数が失職しています。全米女性司法支援センターによると、2020年12月に米国では雇用者数が14万人減少しましたが、その内訳は男性就業者が16,000人増加したのに対し、女性就業者は156,000人も減少しています。また、保育園の閉鎖とリモート学習へのシフトというダブルパンチにより、母親たちに耐えきれないほどの責任を背負うことになったのです。

Women in Workplace McKinsey logoテクノロジー業界では、COVID-19が発生する前から、女性は大きな困難に直面していました。米国のテクノロジー業界で女性は、新入社員の段階で約47%を占めますが、その数は経営幹部職では20%にまで減少し、有色人種の女性ではエグゼクティブ職のわずか2%を占めるに過ぎません。これは、チームや部署、会議の中で、女性や有色人種のメンバーが唯一の存在になるという困難につながります。唯一の女性や有色人種となったメンバーは、孤立や離脱を感じ、対等に見られたいがために、男性や白人の同僚に負けまいとするプレッシャーを経験します。女性は、男性の同僚よりも疲弊し、燃え尽き、疎外を感じていると訴えています。

パンデミックの何重ものプレッシャーに加えて、女性の労働力は深刻なストレスを受け限界に達しています。父親やパートナーは、負担を公平に分担していません。仕事を持つ母親の40%が、COVID-19危機以前に比べて、家事に費やす時間が週に15時間以上増えており、父親の2倍以上の確率で、家族の世話のために仕事ぶりが否定的に見られることを心配しています。また、女性経営者の会員制組織Chiefの調査によると、家庭での責任増加に関わらず、70%の女性がCOVID-19危機が始まって以来、職場でより多くの仕事を引き受けるようになったと報告しています。つまり、パンデミックの中で自分と家族の健康を守る不安に加えて、女性は職場でも家庭でも、より多くの仕事をするようになっているのです。

Women in Workplace COVID女性は多くの理由から、職場において非常に重要な存在です。上級レベルの役職にある女性は、職場の文化に大きな影響を与えます。マッキンゼーの調査は、女性の方が従業員にとって働きやすい方針や計画を採用・支持し、職場での性別や人種の公平性を支持する可能性が高いことを示しています。また、女性は男性よりも他の女性の指導やサポートをよくします。上級レベルの女性が職場を去ってしまうと、あらゆる職務レベルの女性が最強の味方を失うことになります。調査によると、性別の多様性があるチームや企業の方が、革新的で創造的で生産性が高いこともわかっています。インクルーシブな職場は、定着率が高く、求人の採用率も高い傾向にあります。要約すると、女性がリーダーシップを発揮している企業は、50%高い確率で同業他社よりも業績が良くなるということです。

マッキンゼーの調査が指摘しているように、企業は今、重要な岐路に立っています。管理職、チーム、企業が今行う選択は、今後数十年にわたって職場に影響を与えることになるでしょう。このレポートの著者は、それを次のように表現しています。「もし企業がこれらの問題の重大さを認識し、可能な限りの対処をするなら、従業員はこの困難な時期を乗り切り、さらには、より柔軟で持続可能な働き方を誰もが実現できるような改革をすることも可能になるでしょう。もし対処を怠るなら、女性、事業、経済の全体を傷つける結果を招く恐れがあります。今こそ、組織における女性の価値について、長期的な視野で、創造性と強力なリーダーシップを持って、強く集中することが求められています。」

Women in Workplace women管理職、チーム、企業は何ができるのでしょうか?マッキンゼーのレポート「Women in the Workplace 2020」が、優れた「行動のためのフレームワーク」を提供してくれます。これには、仕事の持続可能化から、性差別の排除、従業員とのコミュニケーション強化まで、あらゆることを対象とするものです。女性の支援と定着を強化したいと考えている個人、チーム、企業にとって重要なリソースです。小さな一歩が大きな違いを生むことがあります。マッキンゼーは、企業にいくつかの重要な質問に自答することを勧めています。

  • チームのワークフローを考えてみましょう。親や介護者でもある従業員をサポートする柔軟性がありますか?
  • 業績の期待値は男女間で平等ですか?
  • チームの女性は、家族の都合のために、チームに事情を伝えたり、有給休暇取得したりすることができると感じていますか?

最後になりますが、女性が直面している現実を認めることは、素晴らしい第一歩です。例えば、あなたのチームに女性がいるなら、この記事を彼女たちに転送して、「この問題がこんなに重要だとは知りませんでした。この困難な時期を切り抜けるために私で役立てることがあれば、遠慮なく話してください」と伝えましょう。

女性の同僚が25%もいなくなったら会社がどうなるかなんて、誰も知りたくありません。私たちには、周りの女性をサポートするよう意識して行動することで、この厄介なトレンドを逆転させるチャンスと義務があります。Women in the Workplace 2020を読み込んで、同僚と議論し、全ての女性労働者とその雇用主のために、私たちがどのようにして職場をより支援的でインクルーシブなものにできるのかを見つけ出してください。

マッケンジーの2021年度Women in the Workplaceに参加し、あなたの意見をお聞かせください。参加については、Women in the Workplaceをご覧ください。

SEMI Foundationの多様性、公平性、インクルージョンに関する活動についての詳細は、http://www.semifoundation.org をご覧になるか、mwilliams@semi.orgまでご連絡ください。

 

原文はこちら:https://blog.semi.org/semi-news/women-in-the-workplace-a-critical-crossroads