SEMIの技術コミュニティであるESD Allianceが2023年5月1日に発表した最新の電子設計市場データ(MDMD)によると、電子システム設計(ESD)業界の2022年第4四半期の売上高は、2021年第4四半期の34億6820万ドルから11.3%増加し、38億5870万ドルとなったことが明らかになりました。直近の4四半期の移動平均は、その前の4四半期を比較して、12.6%の上昇となりました。
SEMI EDMDレポートのエグゼクティブスポンサーであるWalden C. Rhines(ウォルデン・C・ラインズ)氏は次のように述べています。「2022年第4四半期のESD業界の売上は2桁の伸びを記録し、すべての製品カテゴリーで増加しました。アジア太平洋地域では2桁の増加が報告され、他の地域もプラス成長を遂げています」
EDMDレポートが調査した全企業の2022年第4四半期の全世界の従業員数は56,501人となり、前年同期比で10.3%増、前期比で2%の増加となりました。
EDMD四半期レポートは、カテゴリー及び地域別の詳細な売上情報を提供しています。
製品およびアプリケーションカテゴリー別四半期売上
- CAE:前年同期比16.9%増の12億4,420万ドル。4四半期移動平均では16.1%増。
- ICフィジカル設計および検証:前年同期比11.8%増の6億9,830万ドル。4四半期移動平均では6.9%増。
- PCBおよびMCM:前年同期比1.7%増の3億3,940万ドル。4四半期移動平均では9.9%増。
- SIP:前年同期比9.3%増の14億3,630万ドル。4四半期移動平均では12.9%増。
- サービス:前年同期比7.1%増の1億4,050万ドル。4四半期移動平均では17.9%増。
地域別売上(調達額)
- 米州:前年同期比8.7%増の17億1,450万ドル(地域別で最大)。4四半期移動平均では13.6%増。
- 欧州・中東・アフリカ(EMEA):前年同期比4.6%増の5億460万ドル。4四半期移動平均では3.6%増。
- 日本:前年同期比8.6%増の2億4,210万ドル。四半期移動平均では1.7%増。
- アジア太平洋地域(APAC):前年同期比17.9%増の13億9750万ドル。4四半期移動平均では17.1%増。
EDMDレポートについて
ESD Alliance電子設計市場データ(旧称 市場統計サービス)レポートは、EDA、SIPおよびサービス産業の四半期売上データを提供します。公開企業および非公開企業がデータを提供しています。四半期レポートは各四半期末からおおよそ3カ月後に発行されます。EDMDレポートのデータは次のように分類されています:
- 製品カテゴリー(CAE、ICフィジカル設計および検証、半導体IP、PCB/MCMレイアウト、サービス)とその小カテゴリー別の売上
- 地域(米州、EMEA、日本、APAC)別の売上
- 統計参加企業の総従業員数
SEMI市場調査レポートについては、こちらのSEMIウェブページをご覧ください。